AKI-80ゴールドボードの
回路図と周辺パーツ、また用語など確認していきます。
回路図自体は、 リンク先を参照して下さい。
また、回路図を理解出来る方は以降を読み進めるだけ時間の無駄なので、組み立てて更に先に進む事をお勧めします。
最初に回路図とパターンを見ながら接続を見て行きます。回路図自体は、 リンク先を参照して下さい。
また、回路図を理解出来る方は以降を読み進めるだけ時間の無駄なので、組み立てて更に先に進む事をお勧めします。
- 電源周りの配線
実際の基盤のパターンとは異なりますが、接続としては同じ様になっているかと思います。また、電源の配線に影響する積層セラミックコンデンサ(1.5μF)、電解コンデンサ(47μF)も配置してあります。
- TMPZ84C015-12
名称 番号 I/O 機能 VCC 41, 90 電源(+5V)ピン。 VSS 16, 64 グランド(0V)ピン。 - TC74VHC00F
VCCにはVCCもしくはBT⊕を接続。
GNDと1、2、4の各NANDゲートの入力端子A、BにはVSSもしくはBT⊖からのラインを接続し、出力端子Yは未接続(オープン)となっています。3番のゲートは後ほど使用するのでここでは取り上げません。
未使用の入力端子にGNDを接続し、出力端子を未接続(オープン)にしている事が不思議に思えますが、この様に未使用の入力端子へGNDか電源を接続しておく事はロジックICを扱う上での基本だそうです。この処置を行わないとICが壊れる事もあるらしく注意しましょう。 - その他
TC74VHC32Fの接続 7 GND - VSS 14 VCC - VCC SRM2B256SLMX55の接続 14 VSS - VSS 28 VDD - VCC EPROM 27C256の接続 1 VPP - VCC 14 VSS - VSS 28 VDD - VCC
- TMPZ84C015-12
- プルアップ抵抗
図中の5ヶ所を10kΩの抵抗を介してプルアップする必要があります。
INT、WAIT、BUSREQ、NMIのプルアップは、Z80系のCPUを動作させる際には必須の対応なので覚えておきましょう。
- TMPZ84C015-12
名称 番号 I/O 機能 INT 19 入力 マスカブル割り込み(Interrupt Request)信号。
割り込みは、内部CTC、SIO PIOまたは周辺LSIによって発生します。割り込み許可フリップフロップ(IFF)がソフトウェアによって "1"にセットされると、割り込みが受け付けられます。INTピンは通常はワイヤードORされており、これらのアプリケーションには外部プルアップ抵抗が必要です。この信号は、ストップまたはアイドルモードでスタンバイ状態から復帰するためにも使用されます。
Active LowWAIT 11 入力 待機要求信号。
この信号は、アドレスされたメモリまたはI/Oデバイスがデータ転送の準備ができていないMPUを示します。この信号が "0"である限り、MPUは待機状態になります。
Active LowBUSREQ 10 入力 バス要求(Bus Request)信号。
BUSREQ信号は、MPUアドレスバス、データバス、および制御信号MREQ、TORQ、RD、およびWRを強制的にハイ・インピーダンス状態にする。この信号は通常ワイヤードORであり、これらのアプリケーションには外部プルアップ抵抗が必要です。
Active LowIEI 72 入力 割り込みイネーブル入力(Interrupt Enable In)信号。
この信号は、複数の割り込み駆動型周辺LSIが存在する場合、IEOと共に使用されて優先デイジーチェーンを形成します。NMI 63 入力 ノンマスカブル割り込み(Non-Maskable Interrupt)要求信号。
この割り込み要求はマスカブル割り込みよりも優先順位が高く、割り込みイネーブルフリップフロップ(IFF)状態に依存しません。この信号は、停止またはアイドルモードのスタンバイ状態からの復帰にも使用されます。
Negative edge-triggered
表の内容を参照すると、INT、BUSREQはワイヤードORを動作させるために必要である事がわかります。それ以外は状態を安定化するために使用しています。 - TMPZ84C015-12
- リセット回路
下図が簡易リセット回路となります。
CPUやメモリなどロジック回路では、動作を安定させるために必要な回路です。
- TMPZ84C015-12
名称 番号 I/O 機能 RESET 9 入力 リセット信号入力。
この信号は、TMPZ84C015Aの内部状態をリセットします。 この信号は、ストップまたはアイドルモードでスタンバイ状態から復帰するためにも使用されます。
Active LowA15 91 出力 16ビットのアドレスバス。
これらのピンは、メモリおよびI / Oポートアドレスを指定します。 リフレッシュサイクル中、リフレッシュアドレスは下位7ビットとA7RFに出力されます。
Active High(Tristate)A15は、10kΩの抵抗を介してプルダウンされています。 - TC74VHC00F
10 3B ➡︎ RESET IC(S8054ALB) 9 3A ➡︎ A15(TMPZ84C015-12) 8 3Y ➡︎ CS(SRM2B256SLMX55) RESET IC A15 ➡︎ CS H L H H H L RESET ICは検出電圧(4.15V)以上であれば"HIGH{1}"を出力、下回れば"LOW(0)"が出力されCPUがリセットされるようになっています。"LOW(0)"の場合はボード自体が機能していない状態なので上の真理値表では省略してあります。 - SRM2B256SLMX55
20 CS ➡︎ 3Y(TC74VHC00F) CSはチップセレクト用の端子です。下記の条件によりNANDゲート(TC74VHC00F)からの信号が"LOW(0)"の場合にSRAMが選択、有効化された状態となります。
- RESET ICの出力が"HIGH(1)"
- A15が"HIGH(1)"に設定
- EPROM 27C256
20 CE ➡︎ A15(TMPZ84C015-12) CEはチップイネーブル端子です。 A15が"LOW(0)"の場合にのみ読み込みが可能となります。
- TMPZ84C015-12
- クリスタル(水晶発振子)周りの配線
- TC74VHC32F周りの配線
TC74VHC32Fは、基板の背面に実装されていますが、ここでは、表側を基準としてTC74VHC32Fの各ピンへの配線を確認して行きます。
- TMPZ84C015-12
名称 番号 I/O 機能 WR 13 出力
3-state書き込み信号。
この信号は、アドレス指定されたメモリまたはI/Oデバイスに格納されるデータがデータバス上にある場合に出力されます。BUSREQ信号が印加されると、このピンはハイインピーダンス状態になります。
Active High(Tristate)RD 14 出力
3-state読み取り信号。
これは、MPUがメモリまたはI/Oデバイスからのデータを受け入れる準備ができていることを示します。アドレス指定されたメモリまたはI/Oデバイスからのデータは、この信号によってMPUデータバスにゲートされます。BUSREQ信号が印加されると、このピンはハイインピーダンス状態になります。
Active High(Tristate)IORQ 15 出力
3-state入力/出力要求信号。
このピンは、I/Oリードまたはライトのアドレスがアドレスバスの下位8ビット(A0〜A7)にあるときに "0"になります。割り込み応答ベクトルがデータバス上に置かれることができることをI/Oデバイスに伝えるために、IORQ信号は割り込み信号でM1信号と共に出力されます。TMP284C015AのCTCとSIOの割り込み優先順位は、プログラムによって選択されます。
Active High(Tristate)MREQ 17 出力
3-stateメモリ要求信号。
メモリアクセスの実行アドレスがアドレスバス上にある場合、このピンは "0"になります。メモリリフレッシュサイクル中、このピンはRFSH信号で "0"になります。
Active High(Tristate) - TC74VHC32F
13 4B ➡︎ RD(TMPZ84C015-12) 12 4A ➡︎ IORQ(TMPZ84C015-12) 11 4Y ➡︎ IOW(CH3:14) 10 3B ➡︎ WR(TMPZ84C015-12) 9 3A ➡︎ IORQ(TMPZ84C015-12) 8 3Y ➡︎ IOR(CH3:11) 1 1A ➡︎ MREQ(TMPZ84C015-12) 2 1B ➡︎ RD(TMPZ84C015-12) 3 1Y ➡︎ OE(EPROM 27C256)
OE(SRM2B256SLMX55)4 2A ➡︎ MREQ(TMPZ84C015-12) 5 2B ➡︎ WR(TMPZ84C015-12) 6 2Y ➡︎ WE(SRM2B256SLMX55) RD IORQ ➡︎ IOW WR IORQ IOR MREQ RD OE MREQ WR WE L L L L H H H L H H H H - SRM2B256SLMX55
22 OE ➡︎ 1Y(TC74VHC32F) 27 WE ➡︎ 2Y(TC74VHC32F) OEは出力イネーブル端子です。下記条件のように入力信号(1Y)が"LOW{0}"で、WRが"HIGH(1)"の場合のみSRAMからの出力が有効となり、それ以外では出力が無効化されます。
- MREQが"LOW(0)"に設定
- RDが"LOW(0)"に設定
- WRが"HIGH(1)"に設定
- MREQが"LOW(0)"に設定
- WRが"LOW(0)"に設定
- EPROM 27C256
22 OE ➡︎ 1Y(TC74VHC32F) OEは出力イネーブル端子です。RAMと同じくORゲートからの信号が入力され、以下の条件で読み込み可能となります。
- MREQが"LOW(0)"に設定
- RDが"LOW(0)"に設定
SRAMとROMの切り替えは、CEにより行われます。詳細はリセット回路の項目を確認して下さい。
- TMPZ84C015-12
- RAM、ROM容量選択ジャンパー周りの配線
ジャンパーピンにより、RAMとROMそれぞれに容量の選択が出来る様になっていますが、RAMについてはSRM2B256SLMX55が実装済みなので、256kbitの選択しかありません。
続いて、詳細の接続を確認してみます。- TMPZ84C015-12
名称 番号 I/O 機能 A14 92 出力 16ビットのアドレスバス。
これらのピンは、メモリおよびI / Oポートアドレスを指定します。 リフレッシュサイクル中、リフレッシュアドレスは下位7ビットとA7RFに出力されます。
Active High(Tristate)A13 93
- TMPZ84C015-12
- I/Oポートの配置
秋月さんで準備されている環境での開発を行う予定はないので、動くかどうか謎ですが色々試してみたいと思います。
BT端子はSRAMのバッテリーバックアップ用です。
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