15 ステップで完了するHyper-V Server と NUC によるサーバー仮想化環境の構築
※Windows環境の方は、このブログを読むよりはリンク先を参照される事をお勧めします。
上記サイトの『手順 3 NUC の BIOS のアップグレードしよう』あたりまでは、同一手順です。
で、それ以降でOSX環境対象の解説が以下となります。
準備するもの
- Hyper-V Server 2012 R2 ISOファイル
- USBフラッシュメモリ
- Mac (Boot Camp)
- Intel NUC5i3RY
上記環境が揃っていれば、
- "Boot Camp アシスタント"を起動。
- "Windows 7 またはそれ以降のバージョンのインストールディスクを作成"だけにチェック
- 「続ける」を押す
- ISOとUSBフラッシュメモリを選択して起動ディスクを作成。
以上でMacでの作業は終了。
以降、NUC5i3RYでの作業となります。
- USBフラッシュメモリをNUC5i3RYに接続して起動。
- NUCのロゴが出る画面でF10 キーを押してBOOTメディアの選択でUSBフラッシュメモリを指定。
- あとは画面の指示に従いインストールを進めれば簡単にインストール、ログオンが完了します。
さて、ここからが問題なわけです。
Hyper-V ServerにログオンしてCUI画面が表示されても
”アクティブなネットワークアダプタは見つかりませんでした。”
と言われてしまい、ネットワークに接続出来ません。
Intel NUC5i3RY、NUC5i5RYで使用されているチップは、82579互換のIntel I218-Vで、どちらもノート、小型PC、バリューサーバーを対象としたものなので、Windows Server 2012は対象外で、NICドライバが用意されていないのです。
Intelのサイトで調べてみても、
NOTE:The following devices do not have driver or software support for Windows Server 2012 R2:
- Intel® Ethernet Connection I217-V
- Intel® Ethernet Connection I218-V
- Intel® 82579V Gigabit Ethernet PHY
- Intel® Ethernet Connection I217-V
- Intel® Ethernet Connection I218-V
- Intel® 82579V Gigabit Ethernet PHY
と、しっかりサポート対象外である事が記載されています。。。
とは言え、インストール出来ちゃったものを諦めるのも何なので、もう少し頑張ってみましょう。
ちなみに、Windows 8.1、Windows 10をインストールした際にはネットワークは正常に接続されていました。
『手順 7 NIC ドライバを準備しよう』にも書いてあるのですが、Windows 8.1のサーバー版であるWindows Server 2012も同じドライバで動作させる事が可能なようです。
Macで同様の手順で作業を行う場合、以下の準備が必要となります。
- USBフラッシュメモリ(FAT32フォーマットされたもの)
- Mac上で動くShift-JIS対応のエディタ
あとは、Mac上の任意のブラウザでIntel サポートホーム ドライバーおよびソフトウェアを開き、
- ダウンロードの検索欄に”NUC5i3RY”と入力して検索
- 検索結果に対して、"全てのダウンロード・タイプ”を”ドライバ”に変更、”任意のオペレーティング・システム”を”Windows* 8.1 64ビット”を選択。
- ”インテル*ギガビット・ネットワーク・コネクションのドライバー”の項目をクリック。
- 「ご利用可能なダウンロード」の一覧から「Windows* 8.1 64ビット」の項目を探し、"LAN_Win8.1_64_??.?.exe"(?はバージョンナンバー)をクリックしてダウンロードします。
ダウンロードが完了したらDLしたファイルをUSBフラッシュメモリへコピーし、USBフラッシュメモリを取り外して、NUCへ接続。NICドライバのインストーラを起動します。
インストールウィザードが表示されたら、コマンドプロンプトを開き以下のフォルダをUSBフラッシュメモリへコピーします。
コピーが終わったら、インストールウィザードはキャンセルして終了させて下さい。
C:¥Users¥ユーザー名¥AppData¥Local¥Temp¥RasSFX0¥PRO1000¥Winx64¥NDIS64
で、USBフラッシュメモリをNUCから取り外し、再びMacへ接続します。
フォルダ内の”e1d64x64.inf”をエディタ(注:Shift-JIS対応のエディタ)で開き編集します。
編集箇所は2箇所
- [ControlFlags]で指定されている内容を削除します。
- [Intel.NTamd64.6.3.1]の中”Section”の内容が”E15A3.6.3.1”となっている箇所を丸ごと、[Intel.NTamd64.6.3]の最終行にコピペします。
編集内容を保存します。
ここで出てくる”15A3”は何だ?って思いますが、I218-VのチップIDです。
書き換えが完了したら、USBフラッシュメモリをMacから取り外し、またまたNUCへ差し込みます。
これ以降は、『手順 8 NIC ドライバーをインストールしよう』の手順で、"e1c64x64.inf"を”e1d64x64.inf”と読み替えて進めれば良いのですが、一応簡単に流れだけ纏めておきます。
ここから先は、NUC上のHyper-V Serverでの作業となります。
まず、ドライバーのセキュリティ チェックを無効化します。
コマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。
bcdedit -set loadoptions DISABLE_INTEGRITY_CHECKS
bcdedit -set TESTSIGNING ON
bcdedit -set TESTSIGNING ON
実行後、Hyper-V Serverを再起動して下さい。
再びコマンドプロンプトを開き、”NDIS64”フォルダの場所へ移動し、次のコマンドを実行します。
pnputil -i -a e1d64x64.inf
色々言われるかもしれませんが、ゴリゴリインストールを進め、インストールが完了したらドライバーのセキュリティ チェックを元に戻します。
bcdedit -set loadoptions ENABLE_INTEGRITY_CHECKS
bcdedit -set TESTSIGNING OFF
bcdedit -set TESTSIGNING OFF
ここから先は、普通にネットワークまわりの設定やらアップデートやらしていけばベースとしては完了です。
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