2018年7月15日日曜日

Z80-MBCの作成 其の弐

前回、Z80-MBCの作成 其の壱でパーツを揃えて半田付けまでが完了すると下図の様になっているかと思います。


実装が終わったら、導通チェックを行います。

さて、導通チェックってどうすれば良いのでしょう?

私も未だに良くわかってないんですが、我流な方法で解説します。
なもので、ここから先に記載している内容は独自の導通チェックの手順なので、間違ってる手法かもしれません。しっかりチェックしたい人は詳しい人に聞いて下さい。

1. 回路図を知る

AUTODESK EAGLEをダウンロードして回路図を読込み配線を追いかけて、テスターで導通チェックを行うのが、接続や配線の意味を理解する上でも最良だと思います。

先人の方々が、回路図を読め!回路図を見れば解る!と言っていた事の一端ぐらいは理解出来る気がしますよ?

とは言え、いきなり理解出来るものでもないですし、たちまち動かしてみたい衝動もあるでしょうからチェック用の簡易リストを作成しました。

では、導通チェックを行うための準備を進めましょう。

2. テスターを準備

導通チェックで必須なのがテスターです。

私は、携帯性の良さから三和電気計器株式会社PM3を長年使用していますが、導通チェックはテスターには基本的に搭載されている機能なので何を使用しても構いません。


導通チェックするには、ほとんどのテスターでブザーマークの画面にする事で対応されていると思います。
PM3では、以下のような導通チェック画面となります。
赤と黒のリード棒を接触させてブザーが鳴る事を確認してみましょう。


デジタルテスターであれば、ほぼ同じ様な表示になります。

3. 導通チェック①

準備が整ったら、半田付けした箇所のチェックを行って行きます。

抵抗、コンデンサ、ダイオードなどはチェック対象としていませんので、気になる方は各自でチェックして下さい。また、パターンも断線はないものとして考えていますので、パターンが削れて断線している可能性は含まれるので注意して下さい。

FTDIコネクタから、表の説明を兼ねてチェックを初めてみます。

FTDII2C74HC00Z84C0020PECTC551001-70 ATmega32a-PU
1
GND
1GND
7
GND
29
GND
16
GND
11GND
5GND31GND
2-
3
VCC
4
VCC
14
VCC
11
VCC
2A1610VCC
30CE2
30
AVCC
32VDD
4TX14PD0 / RXD
5RX15PD1 / TXD
6DTR

左一列一行目のFTDIの1番ピンGNDをチェック元としてリード棒の一方をあてます、

次に右側のI2Cの1番ピンGNDをチェック先として、もう一方のリード棒をあてます。


接触によりビープ音が鳴れば導通が確認された事になります。
確認できれば、チェック先をI2Cの5番ピンGND変えて導通を確認します。


これを右最終列のATmega32a-PUの31番ピンGNDまで行い、左一列目の次の行に移り、チェック元を選択、右の列から順に最終列までのチェックを繰り返します。

導通が確認出来ない場合は、ハンダの確認や同じ行の異なる端子との接続を行い接続の怪しい範囲を特定します。

4. 導通チェック②

FTDIコネクタのチェックが終わったら、下の表のI2Cコネクタチェックに移ります。

I2CATmega32a-PUIC3 : 24FC1025IC5 : 24FC1025
1
GND
11GND1A01A0
31GND2A14VSS
2SCL22PC0 / SCL6SCL6SCL
3SDA23PC1 / SDA5SDA5SDA
4
VCC
10VCC3A22A1
30
AVCC
8
VCC
3A2
8VCC
5
GND
11GND1A01A0
31GND2A14VSS

5. 導通チェック③

次にATmega32a-PUです。

ATmega32a-PU74HC00Z84C0020PECTC551001-70 SW-RST
1PB0XCK/T0134B
2PB1T116INT
3
PB2
INT2/AIN0
11A
23
BUSACK
21B
4
PB3
OC0/AIN1
114Y
24
WAIT
103B
5PB4SS22WR29R/W
6PB5MOSI21RD24OE
7PB6MISO19MREQ22CE1
8PB7SCK26RESET
9
RESET
10
VCC
14
VCC
11
VCC
2A16
30CE2
32VDD
11GND7GND29GND16GND
12XTAL2
13XTAL1
14PD0RXD
15PD1TXD
16PD2INT036A66A6
17PD3INT137A75A7
18PD4OC1B38A827A8
19PD5OC1A
20PD6ICP125BUSREQ
21PD7OC26CLK
22PC0SCL
23PC1SDA
24PC2TCK30A012A0
25PC3TMS31A111A1
26PC4TDO32A210A2
27PC5TDI33A39A3
28PC6TOSC134A48A4
29PC7TOSC235A57A5
30
AVCC
14
VCC
11
VCC
2A16
30CE2
32VDD
31GND7GND29GND16GND
32AREF
33PA7ADC713D721I/O8
34PA6ADC610D620I/O7
35PA5ADC59D519I/O6
36PA4ADC47D418I/O5
37PA3ADC38D317I/O4
38PA2ADC212D215I/O3
39PA1ADC115D114I/O2
40PA0ADC014D013I/O1

6. 導通チェック④

74HC00です。残りもう少しです。

74HC0074HC00Z84C0020PEC
11A21B
23
BUSACK
21B11A
31Y
42A52B18HALT
52B42A18HALT
62Y
7GND29GND
83Y124A
93A20IORQ
103B114Y
24
WAIT
114Y103B
124A83Y
134B1PB0
14VCC11VCC

7. 導通チェック⑤

最後にTC551001-70。

TC551001-70Z84C0020PEC
1NC
2A1611VCC
3A144A14
4A122A12
5A737A7
6A636A6
7A535A5
8A434A4
9A333A3
10A232A2
11A131A1
12A030A0
13I/O114D0
14I/O215D1
15I/O312D2
16GND29GND
17I/O48D3
18I/O57D4
19I/O69D5
20I/O710D6
21I/O813D7
22CE119MREQ
23A1040A10
24OE21RD
25A111A11
26A939A9
27A838A8
28A133A13
29R/W22WR
30CE211VCC
31A155A15
32VDD11VCC

以上で終了です。
Z84C0020PECは、ここまでのチェックで確認済みなので記載していません。

先にも書きましたが抵抗、コンデンサ、ダイオードなどとの接続はリスト内に含まれていませんので、それぞれのチェックの仕方を確認してから行って下さい。

全ての導通チェックが完了したら、次回でATmega32a-PUのブートローダーを書き込む作業を行ます。

0 件のコメント:

コメントを投稿